2024年1月31日にジョホール州のイブラヒム・イスカンダル州王が第17代国王に即位しました。
新しい国王が即位されたと聞くと、個人的な感覚ですと、国王が死去されて、新しい国王が即位されたのかなと思ってしまいました。
しかし、マレーシアでは国王は選挙で選ばれます。
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マレーシア 国王は選挙で選ばれる?
1957年、マレーシアは英国から独立し、国王のいる立憲君主国として再出発しました。
マレーシアの国王は、政治的な実権を持たない象徴的な存在として位置付けられています。
日本の天皇も日本の象徴として位置づけられていますので、似ていますね。
マレーシアは13州のうちの9州にいるスルタンと呼ばれる州な王様が輪番制で国王に就任します。
国王が周期ごとに変わっていくという制度がなんともユニークな仕組みですね。
輪番制で国王が変わっていくというのは、日本人からしたらあまりピンとこない感覚です。
マレーシアのある9つの州とは、ネグリセンビラン州、セランゴール州、ペルリス州、トレンガヌ州、ケダ州、クランタン州、パハン州、ジョホール州、ペラ州。
この9つの州の王様(スルタン)が5年周期で変わっていくという制度です。
5年ごとに9つの王様(スルタン)が統治者会議にて秘密投票を行い新国王が選出されます。
選挙といっても国民投票ではなく、統治者会議で選ばれていてくという制度になっています。
ちなみにですが、マレーシアのような国王が君主として存在しており、憲法によって君主の権力が制約を受けている政治体制を立憲君主制と呼びます。
この立憲君主制を採用している国は、世界で43カ国、その中でも州王(スルタン)の輪番制を採用しているのは、マレーシアのみです。
2024年から即位されたマレーシアの新しい国王であるイブラヒム・イスカンダル州王とはどんな人なんでしょう?
マレーシア イブラヒム・イスカンダル州王とはどんな人物?
イブラヒム・イスカンダル王は、トップダウンで政治的指揮をとってきた人物で、電子タバコの禁止や休日を土・日曜から金・土曜に独断で変更してきました。
独裁的な人物と思いつつ、イスラム教徒のクリスマスの祭事に対しては寛容な一面もある人物です。
また、イブラヒム・イスカンダル王は最も裕福な一族の一つで、米ブルームバーグの推計では、資産は少なくとも57億ドルとも言われている。
また、カーコレクションが趣味で高級車やプライベートジェットなどを含めると数百車あるそうです。
資産額が多く、やはり世界のお金持ちはレベルが違います!
イブラヒム・イスカンダル王が2024年1月31日に即位して、5年間どのようなことを計画しているのでしょうか。
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マレーシア イブラヒム・イスカンダル州王の5年間はどうなる?
シンガポール紙ストレーツ・タイムズとのインタビューで、「任期の5年間をただの傀儡(かいらい)王として無駄に終わらせない覚悟だ」と発言しています。
マレーシアは立憲君主制で、いくつかの例外を除き、首相及び内閣の助言に基づいて行動することを義務付けています。
つまり、内閣の意見にそぐわない場合、彼の意思に基づいて行動をとっていくということですので、個人的な行動を取る可能性が高そうです。
しかも彼はお金持ち。
幅広い投資をマレーシアで実施しており、ジョホール州の「フォレストシティー」という1,000億ドル規模の大型都市開発計画の合弁事業を実施しています。
国王という立場ではあるものの、事業を運営していますので、イブラヒム・イスカンダル州王の既得権益に走ってしまうこともありえます。
ちなみに日本と比較すると、日本の皇族は私有財産がありません。憲法で決められていますので。
皇族の費用は、国の予算で決められており、その範囲内で使用することを許可されます。
マレーシアの立憲君主制とは、日本とは異なることがわかります。
マレーシアの友達から話を聞いている限り、イスカンダル州王は、人気が高いです。
ジョホールは、シンガポールと近く、経済地区としても重要で、ジョホールとクアラルンプールを鉄道で繋げる計画も立てています。
(ただし、以前から計画はありますが、なかなか実行まで至っていないのが現実ですが。)
このような背景からクアラルンプールに住んでいる人口がジョホール州に流れ込めば、ジョホール州の税収も見込め、彼の人気はさらに上がっていくでしょう。
しかも彼、個人としても投資家の一面も兼ね備えているため政治の意向に沿った投資ができそうです。
(インサイダーじゃん。笑)
ジョホールの州王であるイブラヒム・イスカンダル州王がこの5年でどのような立ち振る舞いをしていくのか一つの興味関心事です。
日本とマレーシア皇室との関係
日本の皇室とマレーシアの王様との関係も良好です。
歴代のマレーシア国王は、日本に7回訪日しており、天皇陛下も皇太子時代の2017年に独立記念日に公式にマレーシアに訪れています。
今後も、マレーシアと日本の関係を良好に保っていただきたいですね!
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